ごみの自己搬入禁止/コロナ防止で出入り抑制
25日から来月6日まで/市クリーンセンター
市は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、25日から5月6日まで、市クリーンセンターへの一般家庭ごみの自己搬入を禁止する。施設へ立ち入る人数を抑制することで感染拡大のリスク低減を図る。市の担当者は「絶対に止められない施設。止まれば島中にごみがあふれる」と理解を求めた。
市「絶対止められない施設」
2019年度、クリーンセンターには年間2万1483トンの廃棄物が搬入された。搬入車両は延べ6万7500台に上った。このうち市の委託業者のごみ収集車によらない自己搬入のごみ(家庭系ごみ、事業系ごみ)が約11%の2559トン、搬入車両は全体の55%の延べ3万7605台。1日当たり約120台の自己搬入車両が施設内に乗り入れた。中でも家庭系ごみの自己搬入車両が圧倒的に多いという。
センターのリサイクル棟、焼却棟には日常的にそれぞれ約10人、計20人の作業員が業務に当たっているという。稼働は月~土曜日の週5日。1日当たりの平均搬入量は約70トンになる。
市環境衛生課の新城真八郎課長は「どうしても止められない施設。ここが止まると大変なことになる。不特定多数の人が立ち入るので感染のリスクも高い。家庭からのごみは委託業者の収集車で回収できる」と理解を求めた。感染が確認され施設が2週間止まったとすると、約1000トンのごみが行き場を失うことになる。
新城課長によると自己搬入が全体の1割を占める自治体は全国的にも珍しく、ほとんどが収集車による搬入で、宮古島市の状況は異質だという。市では制限解除後は家庭ごみの自己搬入は混載されたごみは受け付けず、可燃ごみ、紙類など市の分別体系に沿って分けられたごみのみを受け付けることにしている。
問い合わせは市環境衛生課(電話75・5339)まで。