「GWは宮古に来ないで」/観光客や出身者に訴え
市長、コロナ感染防止で
下地敏彦市長は27日、市役所平良庁舎で会見し、大型連休(ゴールデンウイーク、GW)で人の動きが活発になることが予想されるとして、宮古に来る予定の観光客や地元出身者に「来島の取りやめと帰省の延期」を強く求めた。新型コロナウイルス感染拡大防止を図るもので、下地市長は「ゴールデンウイーク期間中は宮古島に来ないでほしい」と呼び掛けた。
会見では市民や各種団体の感染防止に向けた積極的な取り組みもあり、宮古島では感染者はまだ発生していないことを強調したものの、これからGWを迎え、レジャーおよび行楽の時期に入ることから観光地や行楽地などで感染リスクの増大が懸念されると指摘。「国や県でもこのGW期間中の感染防止への取り組みが重要としており、市としても対策する」と説明した。
観光客に対しては感染が発生すれば医療崩壊を招く可能性が大きいという脆弱(ぜいじゃく)な医療態勢を挙げ「宮古島への来島の取りやめまたは延期」を求めた。
帰省する人には「古里に住む家族や親戚、知人などへの感染を防ぐためにも島に来るのは延期してほしい」を訴えた。
市民には「不自由をかけるが、これまでの取り組みを無駄にしないためにも、引き続き手指洗いやせきエチケットと3密(密閉、密集、密接)を避け、外出を控えるなどさらなる感染防止策の実施に理解と協力をしてほしい」と呼び掛けた。
市では航空会社からの聞き取りを踏まえ、26日から5月6日ごろまでのGW期間中に航空機を利用する人は例年に比べ1割にも満たないとしている。