新規感染の確認ゼロ/新型コロナ27日
県、防止策の継続強調
【那覇支社】県は27日、新型コロナウイルス感染者の新規確認がゼロだったと発表した。検査結果が判明した上で感染確認がなかったのは3日以降で初めて。26日には那覇市と沖縄市の10~60代男性3人の感染が確認されており、県関係の感染確認は合計138人となっている。
県庁で会見した糸数公保健衛生統括監は、久々の感染確認なしが県民の気の緩みにつながらないか懸念を示しつつ、「県による外出・渡航自粛要請の効果が出つつあると思われる。3月の連休前も少なかったが、その後増えた。同じ状況にはしたくない。引き続き感染拡大防止の取り組みを呼び掛けたい」と説明した。
26日に感染が確認されたのは、那覇市の10代男性(学生)と30代男性(運送業)、沖縄市の60代男性(会社役員)の3人。いずれも、県関係の感染者と接触があったという。
このうち、60代男性は沖縄市で発生したクラスター(集団感染)の8人目の発症者。経過観察中の17日に発熱、せきなどの症状が出て、23日に熱が上昇。24日に指定医療機関を受診した。行動歴を中部保健所が調査している。
県関係感染者のうち、1人は成田空港の検疫で判明している。138人のうち、入院中は26日時点で92人、入院調整中は1人、宿泊施設療養18人、自宅療養1人、入院勧告解除21人、死亡が4人。