新たに70代男性死亡/新型コロナ
30日、感染確認は1人
【那覇支社】玉城デニー知事は30日、県庁で会見し、新型コロナウイルス感染症で入院していた70代男性が4月29日に死亡したと発表した。県内での死亡者は5人目となった。玉城知事は「すでに大型連休が始まっている。しっかりと抑え込んで乗り切り、あなたとあなたの大切な方の命を守っていきましょう」と呼び掛けた。
死亡した男性は、中部保健所管内在住で、家族内の感染とみられる。男性には、高血圧の基礎疾患があり、4月10日に発熱、同12日にPCR検査で「陽性」と判断され入院していた。男性は、県が把握する重症患者ではなかったといい、症状が急速に悪化したとみられている。
また、同日は57人に対するPCR検査の結果、新たに東京都在住の50代男性の感染も確認された。県関係での感染確認は合計143人。このうち重症者は10人で、入院は82人、宿泊施設療養が17人となっている。
50代男性は、仕事で来沖し、4月22日に症状が出現した。同28日に発熱、肺炎、味覚障害などの症状を確認し、30日のPCR検査で陽性が確認された。重症ではなく、県内の協力医療機関に入院している。
玉城知事は、これまでの外出の自粛や学校休業による自宅待機などでの成果が着実に表れていると評価した上で、活動を8割減らすために県が掲げた「5分の1アクション」の徹底を呼び掛けた。