今年度中 数回調査へ/尖閣海域
伊良部漁協などに助成金486万円
水産庁は13日、宮古島漁業協同組合(小禄貴英組合長)で、北緯度以南にある尖閣諸島を含む海域の漁場調査に向け説明会を開いた。今年度中に、伊良部漁業協同組合(友利義文組合長)所属の漁船などをチャーターし、数回に分けて調査する。同庁資源管理部沿岸沖合課指導係の高橋英也さんは「調査には、新規漁場開拓もある」と強調し、今後の調査に期待を込めた。
新たな漁場開拓も/水産庁が説明会
同庁は、今年度「外国漁船の操業による漁具破損などの被害の救済による漁業経営の安定」を政策目標に掲げ、外国漁船被害救済事業で2億円の予算を確保した。
このうち宮古関係では、伊良部漁協に350万円、宮古島漁協に136万円の計486万円の助成金を計上した。
伊良部の漁民らは、外国漁船の操業状況調査や外国取締船の行動調査、漁場調査を実施する。
この日の説明会には、県、市の水産担当者や小禄組合長、友利組合長らが参加。調査方法などを確認した。
友利組合長は「伊良部漁民は終戦後、尖閣諸島周辺海域でカツオ一本釣りの操業を行った。今後とも領海を守るために操業していく。今日も一隻が尖閣諸島へ出港した。安全・安心の操業のために、国による監視強化をお願いしたい」と語った。