新規感染、12日連続ゼロ/新型コロナ
重症の70代男性が死亡
【那覇支社】県は12日、新型コロナウイルス感染症で43人のPCR検査を実施した結果、新たな感染者は確認されなかったと発表した。新規感染ゼロは12日連続となった。ただ、同日は重症だった那覇市の70代男性が11日に死亡したことも発表された。県内での死者は計6人となった。
県庁で会見した玉城デニー知事は、亡くなった男性に対する哀悼の意を示した上で、県内の現状について「県民の努力で落ち着いた状況となっている。段階的に社会経済の活動レベルを引き上げるが、県も第2波、第3波に備え、入院医療体制の確立、PCR検査体制や水際対策の強化、抗体検査の実施などに取り組んでいく」と強調した。
また、県民に緊急時以外の県境を越えた移動や本島や離島間の移動自粛など新規感染ゼロ継続の取り組みを呼び掛けた。
一方、大城玲子保健医療部長は14日から一部を除いて休業要請を解除することに関連し、県民に対する外出自粛の要請も緩和されるとの認識を示した。ただ、「3密(密集・密閉・密接)を徹底的に回避するための外出自粛はお願いししたい」と強調した。
玉城知事も、「各店舗の感染予防ガイドライン策定と順守が前提。第2波、第3波も見据えた持続的な感染予防対策として取り組んでほしい。県民の皆さんも対策がしっかり取られた店舗を積極的に選んで利用してほしい」と慎重な行動を呼び掛けた。
県関係の感染者数は、成田空港検疫で確認された1人を含め計143人。12日現在で、入院中が30人、うち重症者が4人となっている。宿泊施設療養と自宅療養がともにゼロとなり、退院が107人となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、長く休校していた小中学校が18日から再開される。保育所も同日から通常保育に戻る。観光地や公園施設、図書館の閉鎖は14日に解除される見通しだ。