新庁舎建設進捗率60%/宮古島市
総事業費 当初より増え118億円
平良西里(市消防本部北側)で建設工事が進められている市総合庁舎の進捗(しんちょく)率(4月末現在)は約60%で、2021年1月の開庁に向けて順調に進んでいる。建物本体の完成は20年10月末を予定し、駐車場や植栽などの外構工事を含めた全ての工事は同年12月に完成を見込んでいる。工事発注時は総事業費105億円を予定していたが、仮設計画の変更や地域外作業員の経費などで13億円増の約118億円を見込んでいる。
総合庁舎整備事業は市のリーディングプロジェクトの一つ。2005年の市町村合併以降続く現行の分庁舎方式を解消し、窓口機能等を統合して行政運営上の効率と利便性を高める。
市は当初、21年4月開庁を目指していたが、3月、4月は、市民の転出転入に伴う手続きが増加し、窓口業務が繁忙期になることを懸念。混乱を避けるため、現庁舎から新庁舎への移転作業を20年の年末から21年始めに掛けての連休を利用して行う予定だ。
建設現場は市消防本部北側で、鉄筋コンクリート造りの3階建て(議会棟は4階建て)。敷地面積は3万5664平方㍍。建築面積は9400平方㍍となる。延べ床面積は2万502平方㍍で保健センターを併設する。駐車場は来庁者用、公用車用ともに200台ずつを確保する。
振興開発プロジェクト局は「今後、台風の襲来も考えられるが来年1月の開庁に向けて順調に進んでいる。移転作業は繁忙期には行えないため年末年始がベスト。新庁舎には総合窓口も新たに設置し駐車スペースも十分確保するため、市民の利便性が向上すると思う」と話した。