推薦状で票取りまとめ/県議選
コロナ影響で運動様変わり
県議会議員選挙まで残り20日を切ったが新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が呼び掛けられている中、各選挙区の選挙運動が様変わりしている。定数2に3人が立候補を予定している宮古島市区でも集会などを控え、表向きは静かな選挙となっており、各陣営とも票の掘り起こし、取りまとめに苦慮している。そんな中で各陣営とも力を入れているのが、政党や任意の各団体から推薦を受けることだ。各団体に関係する票を取りまとめることや報道を通して陣営の広がりをアピールすることも狙いの一つだ。
宮古島市区には現職の座喜味一幸氏(70)、自民新人で前市建設部長の下地康教氏(60)、新人で市議の國仲昌二氏(59)の3人が立候補を予定している。3人とも立候補を明らかにしたのは新型コロナの影響が現れてからだ。これまでの選挙では支持者を動員して行っていた出馬表明も簡素な形で済ませた。集会も開くめどが立たず、総決起大会開催なども今のところ不透明だ。
各陣営とも「3密」対策で事務所には消毒液やマスクを常備、換気は必須。長時間、大人数で事務所に密集することも避けている。マスク着用も表情が分かりにくく、アピール効果を弱めている面もある。電話作戦やチラシ配布、街頭での手振り、演説などに取り組んでいるが、支持獲得をアピールする手段として各団体から推薦を受けることに力を入れている。政党や政治団体から推薦や支持を受けることが常道だったが、今回は任意の有志団体が推薦を表明し、推薦状を交付する状況が格段に増えている。