定数2に3氏立候補/県議選宮古島市区
告示まで1週間/新型コロナで活動制限
県議会議員選挙(5月29日告示、6月7日投開票)の告示まで残り1週間となった。宮古島市区(定数2)には、保守系から現職と新人の2人が、革新系のオール沖縄勢力からは新人1人の計3人が出馬を表明。新型コロナウイルスの影響による非常事態宣言の発令を受け、各陣営とも活動が制限される過去に例のない選挙戦を強いられてきた。県による休業・活動自粛要請が解除されたことに対して、関係者は安堵(あんど)した表情を見せた。今後も感染症対策を徹底しながら支持拡大を目指す。(4、5面に公開討論会詳報)
保守系は、現職の座喜味一幸氏(70)と、新人で自民党の公認を受けた前市建設部長の下地康教氏(60)が立候補を表明し、選挙戦を展開している。前回と同様、分裂選挙となる見込み。
オール沖縄勢力は調整に時間が掛かったものの、市議会議員の國仲昌二氏(59)に一本化が実現した。1日には現職の亀濱玲子氏が同席の下、出馬を表明。出遅れはあったが、早急な選挙態勢の構築に取り組んだ。
3陣営ともに新型コロナの影響で大人数の集会が開けず、「支持拡大が図れない」「握手も自粛している」などと口をそろえた。総決起大会も実施するかも不透明で、今後慎重に判断する考えだ。
17日には宮古青年会議所(多宇陽祐理事長)が公開討論会を開催。討論の様子は動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」でライブ配信された。
座喜味氏は、県議としての3期12年の経験を紹介し、沖縄振興計画に離島振興を盛り込む必要性を力説した。
下地氏は、自公路線の「本流」であることを強調。30年の行政経験を県議会の場で生かすことを訴えた。
國仲氏は、玉城デニー知事を支えるオール沖縄勢力の1議席を守り抜くことを表明し、離島医療の充実を誓った。
残り少ない選挙期間においても、「これまでの感染症対策はキープする」などとしており、各陣営とも感染予防を図りながら運動を展開していく。