11/24
2024
Sun
旧暦:10月23日 友引 辛 
教育・文化
2020年5月22日(金)8:59

来春廃校 有終の美へ/3年生5人で始業式

最終年度も実り多き年に/伊良部高校


最後の卒業生となる3年生5人で行われた始業式=21日、伊良部高校体育館

最後の卒業生となる3年生5人で行われた始業式=21日、伊良部高校体育館

 「生徒、職員が一丸となって有終の美を飾ろう」-。来春に廃校となる伊良部高校(大宮廣子校長)で21日、2020年度の始業式が行われた。新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の影響を受け、大幅に遅れた始業式だが、最後の卒業生となる3年生5人と、全職員が実り多い1年とすることを誓い合った。

 同校は1984年4月に設置された県立宮古高校伊良部分校が、86年4月に県立伊良部高校として独立開校し、現在に至っている。

 同校体育館で行われた始業式で、大宮校長は「本校37年の歴史を閉じる来年の卒業式では皆さんが最後の卒業生となる。ぜひ、この学校の校訓、校歌に込められた思いをしっかりと心に刻んで、これからの日々を過ごしてほしい」と訴えた。

 その上で、「この1年、それぞれが目標を設定し、それをやり遂げて卒業してほしい。そのために全職員がしっかりサポートしていく。生徒、職員が心一つにして有終の美を飾ろう」と呼び掛けた。

 最後の卒業生となることについて、宮国快吏生徒会長は「学校が無くなるのは寂しい。さらに、今後も新型コロナでいろいろ厳しい面はあると思うが、最後の1年を5人の同級生で頑張ってたくさんの思い出をつくっていきたい」と話した。

 同校は、84年の開校当時の定員は2学級の90人でスタート。しかし、少子化で島内の子ども数は減少し、それに伴って入学者数も年々減少傾向で推移していった。

 2004年に「2学期制」がスタートしたころから、入学者数はさらに減少し続け、50人台、40人台となっていった。

 この減少傾向は続き、13年度に41人いた入学者数が14年度には一気に減少して19人となった。

 15、16年度と20人台をキープしたが、17年度は16人となり、今年度の卒業生が入学した18年度は初の一桁台の7人となっていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!