夏休みは8月15~31日/市内小中学校
授業日数確保で短縮/コロナ影響 運動会も見直しへ
市教育委員会(宮國博教育長)は22日、市内小・中学校の夏休みの短縮を決定した。新型コロナウイルス感染拡大による臨時休校で不足する授業日数を確保するため、1学期を8月14日まで延長し、夏休みは同15日から31日までとする。部活動は5月いっぱい自粛させ、6月1日から段階的な実施を促す。運動会や学習発表会などの学校行事も見直す方針だ。中止も選択肢に入れて検討する。
夏休みの短縮は、22日に開かれた第1回小・中学校長連絡会で確認した。新型コロナ感染防止のためビデオ会議で実施された。
冒頭、宮國教育長が臨時休校に伴う学習の遅れに関する方針を示した。授業日数が25日前後足りない現状を指摘し、「学校再開後にその遅れを取り戻すための取り組みは子供たちのために重要だ」と強調した。
その上で「夏休みは8月15日から31日とする」とする決定事項を報告した。1学期の延長期間は給食を出すことも説明した。
ただ、このことで取り戻せる授業日数は「16日でしかない」とし、「残りの授業日数、授業時数をどう取り戻すかは、各学校の工夫による」と話し、土曜日の登校も例として挙げた。
部活動については、5月いっぱいの自粛を呼び掛けた。通知した書面では6月1日から14日までは「段階的な実施」に位置付け、原則として平日90分程度、土・日曜日や祝日などは2時間程度の活動を明示。早朝練習は行わないことや、島内外および校内での合宿、対外試合などの実施は禁じた。
質疑では、各校の校長がプール学習やICT教育の実践と課題、学校行事の取り扱いなどを質問。運動会など学校行事について宮國教育長は「今後、各校に要請していくことになると考えている」と見直す方向性を示し、「国や県の動きに加えて、新型コロナの終息の状況を見ながら判断していく。6月には何らかの考え方を伝える」と述べた。