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社会・全般
2020年5月28日(木)8:58

橋梁補修・補強進捗42%/池間大橋

長寿命化、耐震強化工事


下部工の補強工事は足場を組んで進められている=26日、池間大橋

下部工の補強工事は足場を組んで進められている=26日、池間大橋

 長寿命化と耐震強化を目的に池間大橋で2011年度から実施されている橋梁(きょうりょう)補修・補強事業は、19年度時点で事業費ベースの進捗(しんちょく)率が42%に達した。宮古土木事務所道路整備班(儀間雅班長)によると、全事業費は42億5000万円を予定し、19年度までの9年間に投じられた事業費は合計約17億8000万円。


 池間大橋建設工事は1986年3月に着工、92年2月14日に開通した。池間島と宮古本島の狩俣を結ぶ全長1425㍍、幅員8・75㍍。総工事費約99億円。県道230号池間大浦線の一部区間。

 海上橋という塩害等の厳しい条件で、主桁にひび割れが多数認められている。放置しておくと、鉄筋が腐食し、今後の補修工事に要する費用が膨大なものになることから対策が急務となり、また耐震補強についても同時に整備を行う必要があるとしている。

 こうしたことを踏まえ、長寿命化と耐震強化のため11年度より上部工の補修工事を行い、14年度より下部工の補強工事に着手している。

 今年度は約2億円を投入して工事を進める。来年度以降も引き続き工事を推進し、早期完了を目指している。

 現在の下部工の補強工事では足場が組まれ、安全を第一に効率的な作業が進められている。

 池間漁業協同組合に所属する第二十六池間丸(4・5㌧)の勝連浩佳船長は「沖合の漁場を利用する際には、池間大橋をくぐって運航している。大橋の工事によって、安全安心でくぐることができるので、工事には感謝している」と話した。

 儀間班長は「工事中はドライバーらに迷惑を掛ける。橋梁事業の目的である長寿命化と耐震強化に理解してほしい」と呼び掛けている。


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