現職・新人3人が届け出/県議選宮古島市区
座喜味、國仲、下地氏/コロナ禍、選挙戦スタート
任期満了に伴う第13回県議会議員選挙(定数48)が29日、告示された。多良間村を含む宮古島市区(定数2)には現職、新人の計3人が立候補を届け出、9日間の選挙戦をスタートさせた。立候補したのは届け順に、無所属の現職で4期目を目指す座喜味一幸氏(70)、無所属の新人で前市議の國仲昌二氏(59)、自民新人で前市建設部長の下地康教氏(60)。保守系は分裂、革新系のオール沖縄勢力は1本化を実現した。宮古島市区となってからは、保革が1議席ずつ分け合ってきた構図がどうなるかが焦点。選挙結果は、来年1月予定の市長選へ影響を与えるのは確実だ。投票は6月7日、即日開票される。
新型コロナウイルス感染症の影響で、観光客が激減し飲食店やホテル、バス・タクシー業界などに大きな打撃を与えている中、3候補者ともコロナ対策や経済振興を政策の重点に上げている。
また、離島振興、農業の活性化、雇用、子育て支援、貧困問題、自衛隊配備の是非など、市民の暮らしを柱にした各種施策をアピールする。
立候補予定者は午前8時半、市選挙管理委員会に立候補の届け出をした後、各選対本部などで支持者らを動員し出陣・出発式を行い、第一声を上げた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各陣営とも密集を避けるため総決起大会などの大規模集会を取りやめ。密接を回避するため、有権者と触れ合わずに政策をアピールするなどしてきた。
前例のない異例の状況下での事前活動を余儀なくされたことから、各陣営とも「集票は不透明」として最終盤の戦いに全力を上げる。
28日現在の有権者数は宮古島市4万4694人(男性2万2429人、女性2万2265人),多良間村822人(男性447人、女性375人)。
座喜味 一幸氏(ざきみ・かずゆき)1949(昭和24)年12月15日生まれ。平良西仲宗根出身。琉球大学卒。72年沖縄総合事務局に入局。95年宮古土地改良区事務局長。2008年県議会議員初当選、現在3期目。
國仲 昌二氏(くになか・まさじ)1960(昭和35)年12月23日生まれ。来間島出身。日本工学院専門学校中退。85年旧平良市役所採用。市町村合併、行財政改革など担当。2013年市議会議員初当選。2期目途中に退職。
下地 康教氏(しもじ・やすのり)1959(昭和34)年8月17日生まれ。平良西仲宗根出身。明星大学卒。89年旧平良市役所採用。宮古島市都市計画課長などを経て2013年同市建設部長。20年3月に定年退職。