担い手育成など柱/農改普及推進協
20年度指導計画を確認
2020年度農業改良普及推進協議会が29日、県宮古合同庁舎で開かれた。県や市、多良間村、民間団体から多数の委員が参加。20年度の農業改良普及指導活動の基本方針や普及指導計画について説明を行った後、関係機関からの情報提供および意見交換を行った。
あいさつで、宮古農林水産振興センター農業改良普及課の山口悟課長は「コロナで開催が危ぶまれたが、開催することができた。皆さんの忌憚(きたん)のない意見を伺いたい」と呼び掛けた。
20年度の普及指導計画については▽安定的な農業の担い手育成▽宮古ブランドの確立に向けた産地育成▽環境と調和した農業生産▽地域資源活用による農村振興-の4項目を取り組みの柱として展開する。
また、農業改良普及指導活動として、地域の農業振興方策や各種補助事業などの推進、拠点産地品目やブランド産地の育成など、特に重要な課題解決のため、プロジェクトチームを設置し、総合的な支援体制を構築する。
具体的には▽農業経営支援▽担い手育成対策▽産地育成強化▽地域農業振興総合指導▽普及情報-の五つのチームで取り組む。また、台風や大雨などの気象災害が発生した場合に対応するため、農業災害対策調査体制を整備し、迅速な被害状況把握に努める計画だ。
同協議会は、農業改良普及活動を効率的、効果的に展開するために普及事業成果を農家代表や組織、関係機関と情報を交換しながら、普及指導計画を共有化し地域の農業振興および地域活性化に資することを目的としている。