給付金10万円 8日までに1万世帯へ
21億4200万円振り込み
今月中旬 8~9割支給にめど
新型コロナウイルス感染拡大に伴う国の特別定額給付金(国民1人当たり一律10万円)事業で、市の対策給付支援室は2日、作業の進捗(しんちょく)状況を踏まえ、8日までには1万100世帯に支給する準備を整えた。金額にして21億4200万円になる。さらに、6月中旬には8~9割の対象世帯に給付できるめども付いたという。支援室では、市民が待ち望む10万円の支給に向けて、土、日曜返上で作業に当たる。
特別定額給付金は、国民1人当たり10万円を給付する新型コロナ関連の国の緊急経済対策で、各自治体が給付業務を担っている。
給付金は世帯主の口座に振り込まれるもので、宮古島市の対象世帯は約2万8000世帯。支援室によると、2日までに届いた申請書は2万1236件で、対象世帯の7割強が申請を済ませたことになる。
支援室は1日から給付金の支給を始めているが、ここまでの進捗状況から8日までに1万世帯余、総額21億4200万円を振り込む見通しを立てた。同事業では55億6000万円が予算化されているため、4割弱のお金が動く計算だ。
また、6月中旬内には対象世帯の8~9割に支給を済ませるめどがついたといい、給付作業が順調に進めば6月中には大方の世帯に給付金が行き渡る。
ただ、支援室への問い合わせが増え続けており、その対応に追われて給付作業に支障が出ることが懸念されている。申請から振り込みまでの目安は10日前後とされるが、支給日の確認を求める電話が後を絶たないという。支援室では「一日でも早く振り込みができるよう準備を進めている。対象世帯には必ず振り込むのでしばらくの間お待ちいただきたい」と、スムーズな給付作業に向けて市民に理解と協力を求めている。
このほか、口座確認用書類が添付されていないなど申請書の不備も相次いでいるという。不備があると支給が遅れるため、支援室ではこの点についても市民に理解を呼び掛けている。