追加費用9500万円支払う/多良間村
製糖工場建設遅れで/村議会開会、一般質問
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)の6月定例会が10日、開会した。初日は一般質問が行われ、5氏が登壇し、当局をただした。新製糖工場への機械設備導入を行った月島機械が建築工期の遅れによって損害を受けたとして追加費用を請求している件で、村は9500万円の支払いを済ませたことを明らかにした。富原安則氏への答弁。
追加費用の支払いについては今年2月の村議会臨時会で追加費用9500万円を支払うための補正予算案を可決した。それを踏まえて、富原氏は「月島機械と村の調停が行われているが協議内容や9500万円の支払いについても説明がないがどういう状況なのか」と質問した。
これに運天宏和政策参与が「9500万円は5月27日に支払った。(調停額は1億5000万円だが)5000万円の追加の支払いは議会で否決された場合は無効となる条件だったため、支払いしていない。追加費用の支払いは1億円のみで今後も支払う条件はないと考えている」と説明。また、伊良皆光夫村長も登壇し、月島機械への支払いは損害賠償ではないと強調した。
また、豊見山正氏は多良間製糖工場の使用料問題について「(宮古製糖との)協議が調わないというのは異常。その原因はどこにあると考えているのか」とただした。
運天政策参与は「村としては施設建設にかかった費用は使用料の中に入れるという立場。お互いが歩み寄りをしないことが一番大きな要因だと思う」と答えた。
この日は本村健次氏、渡口直和氏、福嶺常夫氏も質問した。