島の大行事で魚調理/多良間 スツウプナカへ向け
【多良間】多良間島の伝統行事「スツウプナカ」が18日、「パイジュニ」など村内4カ所の祭場で行われる。このうち、北海人座は本番を前に同日は午前中から用意した神様にささげるための魚を若いススキの葉で編んだ綱をエラから口に通し数匹をひとまとめにするなどの準備をした。魚は「クバン座」に持ち込まれ調理された。
スツウプナカは竜宮の神へ五穀豊穣(ほうじょう)と集落の繁栄を感謝し、向こう一年間の豊作と豊漁を祈願する豊年祭。「暁の願い(にがい)」、「ヤッカ、ヤッカ」のはやし歌に合わせて御神酒を回し飲みする「本番」、祭りを締める行事で3日間にわたり行われるが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、初日の暁の願いのみの実施となるという。
クバン座のメンバーからは「例年なら400~500キロの魚をさばくため、午前中から夜までずっと作業しているが、(今年は規模縮小のため)すぐに終わった」との声があった。
八月踊りと並ぶ島最大の行事で、1983年に多良間村の無形民俗文化財に指定されている。ナガシガー、フダヤー、パイジュニ、アレーキの計4カ所の祭場で行われる