地産地消促進へ試食会/市観光推進協
冷凍刺身と取れ立て味比べ
市観光推進協議会(会長・下地敏彦市長)は14日、伊良部漁業協同組合(伊良波宏紀組合長)が運営するおーばんまい食堂で「地産地消促進のための食材試食会」を開いた。ホテルや飲食、行政の関係者ら20人以上が参加。1カ月前の急速冷凍カツオ・マグロを使った刺し身と取れ立ての新鮮なカツオ・マグロの刺し身を味比べした。全員が「味は変わらない」と高く評価。同組合では、今後ホテルや飲食店へ安定品質のカツオ・マグロを安定的に供給していく方針だ。
伊良部漁協は約2年前に魚介類用の真空パック機とブライン冷凍機を導入し、冷凍保管所を整備した。その三つを利用して急速冷凍カツオ・マグロは商品化されている。
試食会には、市から観光振興計画などの委託業務を受けるJTB総合研究所(東京都)のコンサルティング事業部地域戦略部主任研究員の安藤勝久さんらが参加した。
安藤さんは「新型コロナウイルスの影響で、急に観光は落ち込んだ。観光業は今後回復して再成長する。宮古島の観光では、地元の農水産物を還元していく流れを作っていくことが大事。島の食材を捕る時はしっかり捕り、ホテルや飲食店などにしっかり提供していく。それが近道で経済効果がある」と実行性を促した。
開会の冒頭、下地市長は「急速冷凍マグロと新鮮なマグロの味は違うのか、違わないのか。刺し身を味わいながら確かめてください」と述べた。
次いで伊良波組合長が、急速冷凍カツオ・マグロと水揚げしたばかりの新鮮なカツオ・マグロの刺し身について説明した。宮古島漁業協同組合の伊良部昌也参事は、冷凍車エビ、冷凍モズク(天然・塩蔵)について紹介した。
おーばんまい食堂のスタッフらは魚、タコライス、イカミンチなどを振る舞った。特にソデイカで作ったイカミンチの新しいメニューは大好評だった。