国勢調査員が77人不足/コロナ影響 市、募集期間延長
2020年国勢調査に向けて市は調査員を募集しているが、予定している284人の調査員に対して21日現在で207人しか集まっておらず、77人が不足している。新型コロナウイルス感染症を懸念し調査員を断る人もいることから、市では調査員にマスクや手指の消毒液などを配布するなど感染対策を実施するとしており、調査員への協力を市民に求めている。
同調査は国内全世帯を対象とする基本的な統計調査で、5年に1度実施されている。調査結果から得られる統計情報は客観的で公正な「行政運営の基礎を成す政策基盤」や「社会経済の発展を支える情報基盤」として活用されている。
調査員の募集は当初6月30日までを予定していたが、集まらないため期間を7月末まで延長した。市企画調整課統計係によると前回の調査時にも調査員は不足傾向にあったが、今回は新型コロナウイルス感染症を懸念し断る人もいるという。
総務省では新型コロナウイルス感染症の発生および感染拡大を防止するため、地域の実情に応じて調査対象世帯と踏査員が対面しない非接触の調査方法として、可能な限りインターネット回答や郵送での提出を呼び掛けているが、宮古島市では高齢者世帯も多く、インターネット回答や郵送での調査票が回収できない場合を考え、調査員にマスクなどを配布し感染対策を実施した上で回収するという。
同係では「国勢調査は5年に1度の大事な調査。調査員が足りない状況なので市民の皆さんには力を貸してほしい。また、調査が始まったら調査員が各世帯を訪れるがその際には快く協力してほしい」と呼び掛けている。
国勢調査に関する問い合わせは企画調整課統計係(電話72・4878)まで。