公園修繕62件370万円/19年度市都計課まとめ
壊されたり盗難被害も/トイレの被害が最も多く
市が管理する都市公園の施設の修繕が2019年度は62件で370万円になることが市都市計画課のまとめで分かった。老朽化で新品に取り替えることもあるが、何者かによって壊されたとみられるものも多い。トイレの被害が最も多く、中には盗まれた機材もあった。新しい施設が被害を受けたり、修繕しても何度も壊されたりすることもあり、同課では「修繕費のすべては市民の税金で賄われる。大勢の人が利用する公共施設は大事に使ってほしい」と呼び掛けている。
修繕が最も多い公園は、カママ嶺公園で、1年間で10件(修繕費23万円)、次いで東平安名崎公園9件(73万円)、下地公園8件(155万円)、パイナガマ公園7件(10万円)などとなっている。
修繕件数や修繕費用は年々増加傾向で、10年前に比べると件数で約2倍、修繕費で3倍以上になっているという。
同課ではその理由について、公園を利用する市民や観光客が増えていることや、施設の老朽化が進んでいることなどを挙げている。
一方で、トイレの便器や水洗施設が壊される被害も多く、「密室ということもあるかも知れない」と話している。
軽微な修繕についてはすぐに対応しているが、ドアが壊されたりガラスが割られたりする大きな被害、機材の取り替え、修理など専門技術が必用な箇所については、しばらく使用禁止にするという。
中には盗まれたと思われる高価な機材もあることから、同課では悪質な場合には警察に届けることも検討している。
同課の伊計盛之課長は「観光客が大勢訪れる公園もある。使用禁止となれば、イメージダウンにつながりかねない」と指摘。「一部のマナーの悪い市民の行為で、大勢の市民が迷惑を被る。修繕費はすべて市民の税金で賄っているということを認識してほしい」と話している。
同課が管理している都市公園のほか、農村公園などもあり、同課では「これらの公園や施設も被害を受けている可能性がある」としている。