イベント中止相次ぐ/新型コロナ初確認受け
方言大会、夏まつりも
新型コロナウイルスの感染者が宮古島市で初確認されたことを受けて、イベントの中止や延期が相次いでいる。9月に予定されていた方言大会は30日までに中止が決定、宮古島夏まつりも中止の方向で最終調整に入った。そのほか31日の市畜産共進会が取りやめとなる。実施中の宮古体育大会は一時的に中断する。来年1月の宮古島100キロワイドーマラソンも中止が検討される見通しだ。実行委員会の総会で協議する。
新型コロナ初確認の現実を直視するイベント主催団体の動きは早かった。いずれも感染の拡大防止を最優先事項に据えて協議し、中止や延期を決めている。
「鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会」を主催する市文化協会の饒平名和枝会長は30日、報道各社に中止を告知した。大会は9月27日に予定していたが、宮古島市での新型コロナ感染初確認を受けて中止を決めた。
饒平名会長は「感染拡大防止の観点からやむなく中止を決定した。次年度は今年度開催できなかった分も含め、よりよい大会を開催できるよう努めたい」とするコメントを発表した。
市内の商店街に多くの市民が押し寄せる夏まつりの開催も厳しい。もともと7月の予定だったが、新型コロナの影響で延期。9月に開く方向で調整を進めてきたが、感染者の確認で中止が濃厚だ。事務局は「商店街の通り会とも話を詰めてきたが、現状は厳しい」との見解を示した。近く会見を開いて正式発表する。
宮古体育大会は一時的に中断する。30日に緊急役員会議を開き、指針に沿う形で取り決めた。8月2日にはゴルフとテニスの実施を予定していたが、主催する市スポーツ協会としては両競技の延期を決定した。ただ、ゴルフ競技については市ゴルフ協会の要請を受けて開催を認めている。
砂川恵助会長は「選手が安心して競技に臨めるよう状況を見ながら運営に当たっていきたい。実施する場合においては、各競技団体と連携して感染の防止対策を徹底する」と話した。
来年1月に予定するワイドーマラソンも中止が選択肢として浮上している。近く開かれる実行委員会の総会で最終的に判断する。
これらのイベントのほかにも、市長寿大学の講座が31日から8月16日まで休講となる。また、31日から3日間予定されていた「第14回AQueria展&公募たぶろう沖縄支部展」は延期される。いずれも感染の拡大を防ぐための措置。