県、緊急事態宣言を発出
「爆発的な感染拡大がある」/新型コロナ
【那覇支社】玉城デニー知事は31日、県庁で記者会見し、新型コロナウイルスについて「爆発的な感染拡大が見られる。県内の感染拡大のスピードは想定を上回っている」として県独自に緊急事態宣言を発出し、沖縄本島全域で不要不急の外出自粛を呼び掛けた。宮古・八重山など離島地域については、「可能な限り外出を控えていただきたい」と求めた。
緊急事態宣言の期間は、8月1日から15日。県民に対しては、県をまたぐ不要不急の往来についても自粛を呼び掛けた。離島地域と本島間、離島間の移動については「必要最小限」にするよう要請した。
また、観光客など県外からの渡航は「慎重に判断してほしい」とした。一方で、「県民が外出自粛をしている状況では、旅の楽しさや沖縄らしさを満喫していただけるか心苦しい。可能であれば、緊急事態宣言を発出している期間は(旅行の日程を)再検討をしていだけるのであれば、お願いしたい」と語った。
このほか、急速に感染が拡大している那覇市松山地域の接待・接触を伴う遊興施設等について休業を要請した。那覇市内の飲食店の営業時間は、朝5時から夜10時までとした。
県内イベントの開催については、中止、延期または規模縮小の検討を要請した。実施する場合には、ガイドラインに沿って充分な感染対策を行うよう求めた。
玉城知事は「いま、食い止めなければ、食い止めるのが一日、二日遅れるだけでも大きな社会的影響がでる」などと述べ、県民に協力を求めた。