宮古、感染拡大続く/新型コロナ
新たに5人、計30人に/県、療養施設の確保急ぐ
【那覇支社】県は8日、新型コロナウイルスについて、宮古島市で新たに5人の感染を確認したと発表したほか、7日に発表した感染者のうち居住地が確認中となっていた1人が宮古在住と明らかにした。宮古島市での感染確認は、累計で30人。県は、宮古地区での感染防止対策について「感染症研究所の専門家に状況を見てもらっている。その報告を受けて対策を考えたい」としている。
8日に新たに感染が判明したのは、男性タクシー運転手(60代)のほか、40代男性が2人、50代男性が1人、その他1人の計5人。また、7日に発表された感染者のうち、内装業の男性(50代)も、宮古島市在住とされた。県は、感染経路について調査を行っている。
県によると、宮古地区で感染が判明した30人のうち重症者はいないという。保健医療部の糸数公統括監は「県立宮古病院は、ベッドを拡張して(コロナ対応病床を)22床まで増やしたと報告を受けている」と話した。
県は、宮古病院で入院している新型コロナ感染者は20人としている。担当者は「そのほかの患者は自宅療養中か、すでに退院したかどちらかだと思う」とした。
宮古地区では、7月29日に初めて新型コロナ感染者が確認された。その後、飲食店でのクラスター(感染者集団)が発生。県発表ベースで5日連続の患者確認で感染拡大が続いているといえる。
患者増加を受け、県は医療機関の負担を軽減するため、無症状者や軽症者が療養するホテルの確保を急いでいる。来週には稼働する見通しで、糸数統括監は「療養施設を運営するスタッフを確保できるという話も出てきている。なるべく早く開始できるように調整している」とした。石垣市では、すでに療養施設として50床が確保されている。