南西諸島防衛「今後も整備」/河野防衛相
宮古、与那国自衛隊視察で見解
河野太郎防衛相は11日、閣議後の記者会見で改めて南西諸島防衛について所見を述べた。8月8、9の両日にわたって視察した与那国と宮古島の自衛隊施設を踏まえたもので、「しっかりと南西諸島防衛に資する状況をこれからも整備していかなければならないと思っている」と話した。
宮古島、与那国島にある自衛隊施設の視察は、新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から自衛隊の輸送機で現地入りし、駐屯地内で宿泊し、自衛隊以外の人と接触しないという限定した日程で行われた。
河野防衛相は会見で「南西地域の自衛隊配備や国境に近い島での監視任務などについてどう感じたのか」との質問に対し「本来なら首長はじめ意見交換をしたかったが、コロナの状況の中では致し方なかったと思う」と前置きした上で、「南西諸島1200㌔の非常に長い地域で、これまでは(沖縄本島の)陸上自衛隊沖縄、(数年前にできた)与那国だったが、宮古島をはじめしっかりと南西諸島防衛に資する状況をこれからも整備していかなければならないと思っている。弓なりに長く島が点在する状況の中でいかにわが国の領土、領海、領空をしっかり守っていくことができるかをこれからも考えて整備を進めていきたい」と強調した。