平良港総合物流センター 建設請負契約など可決
市議会臨時会 5338万円補正予算も
市議会(山里雅彦議長)の臨時会が12日、市議会議場で行われ、提案された一般会計補正予算、平良港総合物流センター建設工事請負契約、専決処分などの計6議案について審議し、全会一致で可決された。また、下地敏彦市長が今年1月からの新型コロナウイルス感染症に対する市の取り組みについても報告した。
平良港総合物流センター建設工事請負契約について建築では古波蔵組・川平建設・共和測建特定建設工事共同企業体(JV)と13億3522万円で請負契約を締結し、電気については日進電気土木、朝日建設工業JVと2億1519万円で請負契約する。事業費は建築、電気、機械合わせて約17億円。今年度で7億7000万円、21年度で9億5000万円。一括交付金を活用し補助率は8割となっている。
建設される総合物流センターは縦37㍍、横99㍍、高さ10・5㍍の2階建て。うち3000平方㍍以上が貨物に対応する吹き抜け構造。建設される位置は、第3埠頭(ふとう)の新しくせり出す形で埋め立てられた場所。工期は22年2月末で、同4月供用開始を目指す。
また、一般会計補正予算の今回の補正額は5338万円の増で歳入歳出予算の補正ほか、地方債の補正を行い、総額を518億9952万円とするもの。
内訳は市陸上競技場機能強化事業で5677万円、市観光景観形成推進事業に932万円、さとうきび収穫機械機能向上支援事業補助金3665万円、平良老人福祉センター消防用設備等修繕費に1071万円、上野海岸線引き込み管路等設置事業に492万円。一方、減額補正はトロピカルフルーツパーク機能強化事業で5488万円、観光地アクセス農道環境美化強化事業1089万円が減額となった。
トロピカルフルーツパーク機能強化事業は沖縄振興特別推進費を活用する予定だが国との調整で減額となった。これについて市は「当初、企業誘致などに取り組む事業企画推進業務として1405万円、実施設計委託業務の5488万円の計6894万円で予定していたが、今年度は実施設計業務委託を行わないため減額となった」と説明した。