「外出自粛の徹底を」/新型コロナ
旧盆帰省も慎重求める/市長、県の警戒レベル上げで
新型コロナウイルス感染症対策として県が警戒レベルを第4段階「感染まん延期」に引き上げ、県独自の緊急事態宣言の期間を約2週間延長し8月29日までとしたことを受け、下地敏彦市長は14日、市役所平良庁舎で会見し、「市としては県の方針に沿って、市民に感染拡大防止の協力をお願いする」と述べ、不要不急の外出自粛の徹底、宮古島への渡航は必要最小限に、旧盆期間中の親族の帰省には慎重な判断を求めた。
市は同日、対策本部会議を開き、小中学校と幼稚園の一斉休業、保育所での保育、公共施設の運営、事業の実施などについて市の方針を確認した。
会見で下地市長は「不要不急の外出自粛を徹底し、特に会食や会合など人が集まる場所への外出は控え、やむを得ず実施する場合は少人数で行い、対面では座らないなどの対策を取ってほしい。夜10時以降の外出を控え、特に繁華街への外出は厳に自粛をお願いする」と市民に求めた。
宮古島への渡航については「離島の医療体制は脆弱(ぜいじゃく)であることを踏まえ、必要最小限に。特に県外からの渡航については慎重に判断してほしい。市民も県をまたぐ移動、沖縄本島やほかの離島への移動は最小限とするようお願いする」と述べた。
最後に「感染拡大を封じ込めるためには、市民の取り組みや行動が重要になってくる。新しい生活様式に沿った行動を宮古島市民の特性である団結心を発揮し、社会全体で取り組んでいこう」と呼び掛けた。
また感染者の症状や入院者の状況、感染ルートなど、県との情報共有については、不十分だとの認識を示し、不満を漏らした。