マスク、体温計など配布へ/観光協
市内事業所に18日から
新型コロナウイルス感染症対策で、宮古島観光協会が実施する感染予防品配布事業が動き出す。マスク15万枚のほか消毒用アルコール2万㍑、非接触型体温計500個などを18日から市内事業所に配布する。観光協会が14日に会見を開いて概要を説明。観光客、事業者の双方に感染症防止対策の徹底を呼び掛けた。
この事業は市が観光協会に委託して実施する。予防品の購入費等に充てる事業費として約6500万円を投じる感染症対策だ。
対象の事業所は、宿泊業や飲食業(店内で飲食を伴う店舗)、観光施設および市管理の観光関連施設、レンタカー、タクシー、運転代行、観光バス。
マスクは50万枚購入するが、今回は第1弾として15万枚を準備し、1事業所当たり100枚を配る。入店者に利用してもらう。感染状況を見ながら順次残りのマスクも投入していく。
消毒用のアルコールは1事業所㍑とし、容器を含めて1000セットを用意した。簡易パーティションも1000セットある。
非接触型の体温計は宿泊業と飲食業に限定する。1年間のレンタルで1事業所当たり1個を貸し出す。
配布対象事業所は、感染予防対策ガイドラインを順守し、巡回チェックを受けることが条件となる。
配布場所は市平良第2庁舎1階だが、アルコールと容器はりゅうせき宮古支店で受け取る。希望事業所は同意書を兼ねた申請書を観光協会のホームページからダウンロードし、必要事項を記入の上、各業種ごとの許可証などと一緒に配布先に持ち込む。受け取り時に身分証明書を提示する。
配布期間は18日から9月2日まで。時間は平日の午前9時~午後4時。
14日の会見で吉井良介会長代行は「マスクや消毒は本当に大事なこと。観光客には新しい旅のエチケットを守っていただきたい」と呼び掛けた。併せて市内の事業所に予防品配布事業の積極活用を促し、それぞれ感染予防対策を徹底するよう繰り返し訴えた。