宮古、17日は新規ゼロ/新型コロナ
16日は2人の感染判明
【那覇支社】県は17日、新型コロナウイルスで、県関係では38人の感染が確認されたと発表した。宮古地区で、同日の確認はゼロだった。16日は、県全体で60人の新規感染が判明。宮古地区では2人の感染が確認された。宮古地区での感染累計は、17日時点で41人となっている。
17日、県庁で会見した玉城デニー知事は、「専門家会議の意見等を基にした県の推計では、16日ごろに療養者がピークを迎えて徐々に減少する見込み。今が、潮目を変えるための重要な時期」と強調した。
県によると、一人の患者が何人に感染させたかを示す「実効再生産数」について、7月下旬は5・0を超えていたが、緊急事態宣言の発出後1週間ごろから徐々に低下し、10日前後から1・0を切っている。
玉城知事は、「引き続き病床が逼迫(ひっぱく)し、重症者の増加も警戒が必要だが、県民や事業者の努力により、良い方向に向かっている。この流れをしっかりと確定させるべく、もうひと踏ん張りの理解と協力をよろしくお願いする」と呼び掛けた。
宮古地区で16日に感染が確認されたのは、市内在住の60代男性と千葉県在住の30代女性の2人。いずれも職業や推定感染経路は確認中。県によると、県立宮古病院の入院者は11人で、集中治療室で対応する重症は1人、酸素吸入などが必要な中等症は5人という。
県関係全体の感染者数は、7月以降は1514人、累計では1657人となった。17日正午時点で入院中なのは342人。重症は19人、中等症は95人。7月以降の退院者数は、384人となっている。
直近1週間(10~16日)当たり感染者数(人口10万人当たり)は33・77人で、沖縄の全国1位が続いている。2位は東京都の13・21人。
17日には、うるま市在住の70代男性、16日には中部保健所管内に住む90代以上の男性と南部保健所管内在住の50代女性が、新型コロナウイルス関係で死亡したことも発表された。同ウイルスに関連する死亡は14人となった。
米軍関係は、17日は感染が確認されなかった。16日は2人(キャンプフォスター1人、キャンプコートニー1人)の感染が判明した。米軍関係の感染は、7月以降で334人、累計では337人となった。このうち、286人は隔離解除となっている。