畑地にヒマワリ満開/グリーン部会、宮古島署
大輪の花に無事故願う/絆プロジェクトと開花式
市民運動実践協議会グリーン部会(平良耕次郎部会長)は20日、6月にヒマワリの種まきを行った洲鎌吉光さん(平良東仲宗根添)の畑で開花式を行った。同部会の関係者や宮古島警察署の田場義浩署長も参加しセレモニーを実施した。畑地には黄色い大輪の花を咲かせたヒマワリが道路側に向いて咲いている。また、交通死亡事故根絶の願いを込めて全国で行われている「ひまわりの絆プロジェクト」も併せて行われた。
同グリーン部会は、島内各地に点在する「遊休地」もしくは「農閑期の畑地」を広大な花畑に変身させ、潤いのある癒やしの住環境として市民に提供することを目的に市民有志の協力を得て、畑地をヒマワリで美しく彩る活動を毎年行っている。今回は宮古島警察署と協力して実施した。
「ひまわりの絆プロジェクト」は2011年に京都府で当時4歳の幼稚園児が交通事故で亡くなったが生前に幼稚園から持って帰ってきたヒマワリの種を大切に育てていたことから、遺族への支援とともに命の大切さと交通死亡事故根絶の願いを込め、そのヒマワリの種を引き継いだ警察官が警察署の花壇で咲かせたことが始まり。この取り組みは全国に広がり沖縄県警でも県民に「交通安全・被害者支援の心」の輪を広めようと行われている。
播種したのは洲鎌さんと友利哲雄さんの畑で、緑肥用のヒマワリの種約14㌔を7000平方㍍にまいた。「ひまわりの絆プロジェクト」には洲鎌さんの畑の一部が使用されている。
平良支部長は「市民や観光客の心を和ませるためにこの活動は12年も続いているが、今回は交通安全の願いも込めている」と話した。
田場署長は「交通安全を願うプロジェクトを沖縄本島だけでなく先島からも進めて、交通事故のない宮古島になれば」と期待を寄せた。