宮古、直撃免れる/台風9号
農作物被害は軽微/返し風と雨で終日荒天
最大瞬間風速は下地島で28・3㍍
非常に強い台風9号は1日、未明から明け方にかけて宮古島の東海上を北上、同日夜には久米島の北北西の海上にあって、さらに北上を続け2日には九州地方に接近するものと見られている。宮古島地方は8月31日夜から風雨が強まったが、直撃を免れた。サトウキビなど農作物の被害は軽微だった。1日は南寄りの強い返し風と雨が断続的に降り荒天だった。暴風警報解除後、市内の小中学校は荒れた天候の中で2学期をスタートさせた。
宮古島地方は8月31日朝、風速15㍍以上の強風域に入り、同日午後1時27分に暴風警報が発表され、1日午前5時47分に解除された。強風域は2日明け方まで続くと見られている。宮古島地方は31日の夜の始めごろから1日明け方まで暴風域に入った。最接近は1日未明(午前0時から同3時)だった。
宮古島での最大瞬間風速は8月31日午後10時44分に下地島空港で28・3㍍を観測した。31日の降り始めから1日夕方までに約140㍉(平良下里)の雨が降った。2日は徐々に天候が回復していく予報。
1日の宮古島は夕方まで台風の影響が残り、強い風や雨が降った。朝早く、暴風警報が解除されたため、小中学校は登校となり、天候の悪い中で2学期をスタートさせた。製糖工場など農業関係者はサトウキビ被害を調査したが被害はほとんどなかった。
台風9号は1日夜には久米島の北北西の海上を北上した。勢力は中心気圧が935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50㍍、最大瞬間風速は70㍍、中心から半径200㌔以内は風速25㍍以上の暴風域。また小笠原諸島近海にある熱帯低気圧が台風に発達する可能性がある。