一般会計18億円の黒字/市19年度決算
財調積立基金は99億円/市債残高23億円増の457億円
宮古島市の2019年度一般会計の決算は歳入が463億1900万円、歳出が442億8600万円で差し引き20億3300万円となった。翌年度に繰り越す財源の2億200万円を除いた実質収支は18億3000万円の黒字となった。市の貯金に当たる財政調整積立基金は99億円。借金に当たる市債残高は前年度から23億円増えて457億円になった。特別会計の実質収支は8600万円の黒字で、一般・特別会計合わせた実質収支額は19億1700万円となった。
一般会計の実質収支は前年度の16億3800万円から1億9200万円増えて18億3000万円。財政調整積立基金は102億4200万円から2億9100万円減って99億5100万円。
市債残高は433億9400万円から23億7000万円増えて457億6400万円となった。19年度は72億3400万円を借り入れ、51億8100万円を償還した。
歳入の構成は、市税などの自主財源の割合が4・8伸びて30・5%、地方交付税などの依存財源は69・5%。歳出の構成は義務的経費が41・9%、投資的経費が28・3%、その他の経費が29・8%だった。建設事業などで投資経費が増えた。
財政指数は、財政力指数が0・01ポイント伸びて0・34、経常収支比率は0・1ポイント改善して85・4%、公債費負担比率は3・7増加して18・4%、実質公債費比率は0・1ポイント上昇し7・2%となった。財政力指数は1に近いほど財源に余裕があるとされ、経常収支比率は低いほど財政構造に弾力性があるとされる。公債費負担比率は一般財源の公債費の割合、実質公債費比率は公債費が財政に及ぼす影響を表す指数。