路上寝 8月は大幅減/宮古島署管内
コロナ禍、「外飲み」減少要因か
宮古島警察署(田場義浩署長)によると2020年1月1日から8月31日までに同署管内で対応した路上寝は382件で、前年同期に比べ132件減少している。7月には前年比35件増となったが、宮古島市で新型コロナウイルス感染者が確認されたことで、外で飲む機会を少なくしたとみられることから、8月は前年比50件減、前月比では83件減少した。
対応件数を月別で見ると1月は45件(前年26件)で19件増、2月は34件(同44件)で10件減、3月は46件(同45件)で1件増、4月は19件(同64件)で45件減、5月は26件(同73件)で47件減、6月は65件(同100件)で35件減、7月は115件(同80件)で35件増、8月は32件(同82件)で50件減となっている。
4月は新型コロナウイルスの感染拡大防止として国や県が発出した緊急事態宣言などを受け、市内の飲食店などでは営業を自粛したことなどで上半期は減少傾向となったと考えられる。また、7月下旬に宮古島市で新型コロナウイルス感染者が確認されたことや8月には県の緊急事態宣言が発出されたことで大きく減少したと思われる。
路上寝は道路交通法違反になるだけでなく仮睡者狙いの窃盗や交通事故に遭う危険性がある。同署管内でもこれまでに路上で眠っていた男性が車にひかれて骨盤骨折などの重傷を負う事故も起きている。また、多量飲酒後の翌日は体内に酒が残った状態で車を運転することで酒気帯び運転の可能性もある。
同署では「減少したといってもこの状況でまだ発生している。適正飲酒を心掛けて路上寝は絶対にしないでほしい」と呼び掛ける一方、「路上寝をしている人を見掛けたら無用なトラブルに巻き込まれないためにも、自分たちで起こすようなことはせずに通報してほしい」と話した。