バイクコース29キロ短縮/第37回トライアスロン
来間大橋外し123キロに/来年4月18日開催予定
第37回全日本トライアスロン宮古島大会のバイクコースが大幅に見直される方向だ。来間大橋をコースから除外し、前回と比べて29キロ短い123キロとする案を競技委員会で確認した。これにより制限時間が1時間前倒しになる。また、新型コロナウイルスの感染状況が見通せないことから、選手募集の開始時期を1カ月後ろにずらす調整も進められている。開催可否の判断を含めて様子見の期間を延ばす。開催期日は2021年4月18日を予定。これらの実施要綱案は実行委員会の総会で最終決定する。
このほど開かれた競技委員会の中で大会要綱案を詰めた。実施の場合、バイクコースが大きく変更される見通しだ。前回(新型コロナで中止)から伊良部大橋を除外しているが、次回は来間大橋も同様に外す。来間島でのホテル建設・稼働に加え、交通量の増加を踏まえて総合的に判断した。
さらに、前回は池間島を2度周回するコースだったが、これを1周回に変更する。そのほかの危険箇所も見直した新コースの距離は計123キロとなる。中止となった36回大会と比べると29キロ、35回大会比では34キロ短縮される。スイム、ランを含む総距離は168・195キロに改められる。
これにより、競技時間も短くなる。従来は午前7時スタート、午後8時30分が制限時間だったが、これを1時間前倒しして午後7時30分には競技を終える。
制限時間の短縮は、高校生ボランティアを長時間拘束する現状の解消を考慮して判断。ボランティアそのものの確保が困難になっている現実も直視した。
新型コロナの影響で、出場選手を募集する期間の変更も検討する。通常は10月1日から2カ月間実施しているが、開始時期を1カ月後ろにずらして11月1日から受け付け、募集の期間は2カ月から1カ月に短縮する案が浮上している。
現状、第37回大会は開催の方向で動く。ただ、新型コロナの感染状況次第では2年連続の中止も選択肢から除外できない。このため選手の募集期間を変更して様子見の時間を少しでも長く確保し、実行委として開催の可否を慎重に判断していくものとみられる。