コロナと闘う職員に感謝/使命感たたえ横断幕贈る
宮古病院「力強い勇気頂いた」/患者会
新型コロナウイルス感染症対策の最前線に立つ県立宮古病院の職員を支えようと、患者会など関係する4団体が15日、感謝の言葉を書き留めた大きな横断幕を贈った。贈呈式で団体の代表らは「頑張っているのは当たり前じゃない。私たちがこうして元気でいられるのも病院の皆さんの大変な苦労のおかげ」と話し、病院職員の強い使命感をたたえた。本永英治院長は「温かい心と力強い勇気を頂いた」と話す言葉に、この激励で心身を癒やす病院職員の気持ちを込めた。
新型コロナの国内外での広がりを受けて、宮古病院で働く職員は常に感染リスクにさらされている。業務後も緊張感は薄れず、心身共に疲弊する日々を強いられているのが現状だ。
本永院長によると、医師の8割、看護師も約半分が転勤組だが、4月以降は島外への渡航を原則自粛している。感染状況の落ち着きを前提に、やむを得ない理由で渡航する場合も渡航前後の詳細な行動スケジュールの提出を求められるなど厳しい制限が掛かる。本永院長は「その重圧に心が折れそうになってしまう職員もいただろうと思う」と現場の疲弊感を振り返った。
そんな行動規制下で働く病院職員を支援するために患者会のまんま宮古、友声会宮古支部、日本オストミー協会県宮古支部、患者支援会のゆうかぎの会が横断幕の贈呈を決めた。
長さ3・6メートル、高さ1・3メートルの横断幕には「病院で働く皆さま 日々の頑張りに心から感謝します!」などと書き込んだ。「コロナにまけない! みんなでのりこえよう」ともある。
まんま宮古の深澤麗子会長は「私たちは病気治療を受けた。たくさんの方に世話になって今日がある」と振り返り「ありがとうをお返ししたい」と話した。ゆうかぎの会の真栄里隆代会長は「横断幕で、今より少しでも元気になってくれたらうれしい」と願った。
本永院長は「職員のためにありがとう。こういう激励があるとさらに頑張ろうと思える」と感謝して離島医療の維持と拡充に向けた決意を表明。「皆さんから温かい心と力強い勇気を頂いた。しっかりと取り組んでいきたい」と話した。