4連休がスタート/観光客、続々と来島
活気に期待、感染リスク懸念も
秋の4連休「シルバーウイーク」が19日始まり、宮古空港には観光客が続々と姿を見せた。新型コロナウイルス感染症の影響で、売り上げが大幅に減少していた業界が再び活気付くことが見込まれている。一方で、人の移動が活発になることから、感染リスクが高まることも懸念されている。
宮古空港には、マスクを着用し旅行バッグを持った家族連れや若者らが次々と到着。タクシーやレンタカーで、ホテルなどの目的地へ向かう姿が見られた。
東京から初めて宮古島に来たという稲葉友香さん(33)は「3泊4日の日程でゆっくり滞在する。八重干瀬を見たい」と話した。
各観光地の駐車場にはレンタカーがずらり。愛知県から家族3人で訪れ、東平安名崎の風景を楽しんだ酒井美恵子さん(45)は「夫と息子はダイビングが目的。私は名物の食べ物が楽しみ」。海外旅行は諦めて、息子の希望で宮古島を訪れたという。
通り池に来た京都府の池内孝志さん(50)は、宮古島は初めてで、3泊4日の日程で島を観光する。「思っていたより観光客が少ない。宮古島の印象は海と風景がきれい。ダイビングが楽しみ」と語った。
この日は4連休を利用して、宮古から沖縄本島や本土に帰省する人も見られた。
島袋智代さん(35)は、3人の息子と那覇へ向かった。長男の功君(小4)は「おじいちゃとおばあちゃんに会うのが楽しみ」、2人の娘と一緒に東京へ帰省する30代の女性は「祖父母と過ごしながら、ホンマグロのおすしをおなかいっぱい食べたい」とそれぞれ笑顔だった。
宮古島観光協会は「ホテルの稼働率も徐々に伸びている」と話し、宮古観光が回復の兆しを見せていることを強調した。
その上で、連休後の10月1日までを「宮古島シルバーウイーク感染予防強化大作戦」と銘打ち、マスク着用やアルコール消毒、「3密」回避の徹底を呼び掛ける。
また、一部市民から「マスクを着用しないで、繁華街を歩いている観光客が多い」との声があることについては「観光客も地域住民もマスクを着用してもらいたい」とコロナ禍における「新しい生活様式」を訴えた。