3階の室温30度超/市立図書館
日差し差し込み「暑い」/2階との温度差7度
市未来創造センター内にある市立図書館の階ごとの温度に大きな差が出ている。特に学習室などがある3階部分は受付カウンターのある2階に比べて6~7度高く、利用者から「暑くて利用しづらい」などの声が聞こえている。実際に本紙が16日に温度計を設置して調べたところ、2階は日中平均して25~26度と過ごしやすい温度をキープしているが、3階部分は30度を超え、日差しが差し込む学習室は特に高かった。同館は「今後対策を検討したい」としている。
市、改善向け対策検討へ
16日の調査では、午前11時に2階の受付が26度に対して、3階の学習室は32度。午後2時の段階では2階が25度に対して3階は午前と同じ32度となっていた。
こうした状況について、同センターの古堅宗和センター長と同図書館の上地誠賢館長に話を聞くと、3階にもエアコンの冷風吹き出し口は複数箇所設置されているが、中央部分にある吹き抜け部分から冷気が2階に降りてしまい、陽が差し込むエリアはどうしても気温が高くなっているようだ。
さらに、側面の窓ガラス部分には遮光フィルムが張られているものの、フィルムが透明なことから、日光の熱が伝わってしまうという。
古堅センター長は「3階の気温が高めだというのは知っていた。3階のエアコンを強くして2階のエアコンを弱くすれば改善すると思ったが、実際にやってみると2階が冷えすぎてしまった」と説明した。
さらに「確かに、3階はもう少し涼しい方が快適に利用できると思う。今後は一番、学習室を子供たちが利用する午後4時以降の温度設定についても検討したい」とした。
具体的な対策としては「一番日光の当たる部分にスクリーンやカーテンを設置するかどうかを検討したい」との見解を示した。
そのほかにも、2階のパソコンが設置されているPCコーナーも時期によっては西日が差し込み、利用者から「まぶしくて使いづらい」との声が出ているという。
さらに、同コーナーに近い受付カウンターも西日が差し込む時間帯はまぶしくて業務にも影響を及ぼしていることから、同館ではこうした課題にについても「今後、対策を検討したい」と話した。
同図書館は、新型コロナウイルスの影響で8月8日から臨時休館となり、9月8日から再開となるも本の貸し出し、返却のみで館内での本や新聞の閲覧はできなかったが15日から、一部規制が緩和され、館内で本や新聞が閲覧できるようになっている。