社会・全般
2020年9月25日(金)8:58
島民の健康と豊年願う/多良間八月踊り正日御願
コロナで奉納踊り中止
【多良間】島の豊年祭である八月踊りの正日御願が24日、塩川字と仲筋字の両字の御願所で執り行われた。このうち、仲筋字では早朝6時には各御嶽に供えるものに不備がないかを確認した。
仲筋字では麦麹と米で作ったお神酒を持ったツカサが到着後、二才頭とお供え物の料理を持って各御嶽に移動した。土原御願所では、字の役員らがお供えし、島民が健康であるように、多良間が豊年であるようにと神に願いをささげた。
仲筋字の大城隆夫会長は「来年は一から練習して仕切り直しをしなければならない。今年は神事だけで終わるが、気を引き締め直して来年は取り掛からなければならない。今年の分も来年は盛大にやっていこうと思う」と話した。
八月踊りは旧暦8月8日~10日までの3日間にわたって多良間島で行われる豊年祭。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として奉納踊りは中止となったが、字としては継承を途絶えさせないためにも、ティパズミ御願(手始め御願)や正日御願は実施している。