教育・文化
2020年9月27日(日)8:58
パーントゥが中止/島尻の伝統祭祀
「3密避けられない」
新型コロナウイルスの影響を受け、10月中旬に2日間の日程で開催予定だった島尻の伝統祭祀(さいし)である仮面来訪神「パーントゥ」の中止が決まった。島尻自治会(宮良保会長)の役員会がこのほど開かれ、協議して決定した。戦後、パーントゥが2日間にわたって中止されるのは今回が初となる。
「宮古島のパーントゥ」など8県の10行事からなる日本の「来訪神 仮面・仮装の神々」は2018年、ユネスコ(国連教育科学文化機関」の無形文化遺産に登録された。
パーントゥ開催日の前日に執り行われている伝統祭り「スマッサリ」は実施される。この祭りでは邪気や病疫を追い払う。
宮良会長は「パーントゥを開催すると、新型コロナに感染の恐れがある密閉、密集、密接は避けきれない。住民の健康や安全を第一優先に中止を決めた」と中止要因を語った。