宮古島市に爆破予告/来月2日学校、役所を
市立小中幼保 臨時休校へ
市に29日、「10月2日に市内の高校、小中学校、市役所を爆破する」との脅迫メッセージがメールで届いた。同日、下地敏彦市長が市役所平良庁舎で会見し、予告当日は児童生徒の安全を最優先に考慮し、市立の小、中学校、幼稚園などを1日臨時休校とすると説明。また、各学校や市役所庁舎内でも厳戒態勢で警戒に当たっている。
予告メッセージには「市内の高校4校、小中学校16校を12時30分から爆破して、その混乱に乗じて児童、生徒数人を誘拐する」と記載されており、失敗した場合などは「午後1時30分に市役所に爆発物を積んだトラックを衝突させ、散弾銃を乱射する」としている。
理由として「子供の臓器提供者が少ないため、誘拐した児童、生徒をドナーとする」と主張し、犯行を防ぎたいなら「25ビットコイン(1ビットコイン=約113万円)」を振り込むよう要求している。
同様の予告は県内他市村にも寄せられている。市は宮古島警察署に相談しており、県警をはじめ各関係機関と連携しながら対応を進めていくという。
対応として幼児、児童、生徒の安全を最優先に考え、予告当日は市立の全小・中学校、幼稚園、砂川保育所、上野・下地こども園を1日臨時休校とするほか、久松、鏡原、平一、上野の放課後児童クラブ、上野児童館についても休業とする。一方、市役所の各庁舎は警戒を強化した上で、通常通り業務を行うが、予告時間の前後1時間の来庁は避けるよう呼び掛けている。
会見で下地市長は「(お金の)要求に対しては一切飲まない。県警でも捜査を進めているということで今後の状況も見て被害届などの対応を考えたい」と話した。