コロナで入館者激減/1305人、前年の10分の1
感染予防万全、来館呼び掛け/市博物館20年度上半期
市総合博物館(平良恵栄館長)の2020年度上半期(4~9月期)の入館者数は1305人となり、前年度同期(1万2189人)に比べて10分の1程度に落ち込んでいることが分かった。新型コロナウイルスの影響が色濃く現れた数値となった。平良館長は「現状では、下半期もこのまま推移すると思う。年度を通しても対前年度の10分1程度になる可能性が高い」と話した。
同館によると今年度は、新型コロナの全国的な感染拡大の影響を受けて4月14日~5月13日まで休館となった。さらに、7月末に島内でも感染が発生したことを受けて8月8日~9月8日まで休館となった。
約2カ月間の休館中には、例年多くの来館者が訪れるゴールデンウイークも夏休みも含まれていたことから、入館者数は大幅に落ち込んだ。
そのほかにも、「3密」防止の観点から多くの来館を呼び掛けることができず、企画展が実施できていないことも影響しているようだ。
月別では7月が最も多く512人。最も少なかったのは5月の67人、次いで夏休み期間中の8月が106人となっている。
9月の再開以降も平日は10人程度、土・日曜日で20人程度の来館者しかいないという。
それでも、10月は島内で修学旅行を実施する複数の小中学校が同博物館をコースに盛り込んでおり、受け入れる準備を整えている。
平良館長は「現在はある程度の制限をしながら開館中。館内はしっかり感染予防対策も取っているので安心して来館してほしい。来館の際にはマスクの着用や消毒も忘れないでほしい」と呼び掛けた。
同館の前年度の入館者数は3度目の2万人超えに期待が高まっていたが、新型コロナの影響を受けて3月に10日間の臨時休館となり、最終的には1万9680人にとどまり、年間2万人には届かなかった。