84人の思い、美優さんへ/伊良部中の生徒が募金活動
「お年玉で命救おう」
心臓移植が必要な難病を患う浦添市の神森中学校1年の要美優さんの移植手術を支援しようと、伊良部中学校の生徒84人が募金活動を行い、計8万5100円を集めた。18日にまでに「美優ちゃんを救う会」に送金。同校生徒会の長濱一希会長は「目標の5万円を上回るお金を集めることができた。『美優さんを救いたい』というみんなの思いや気持ちが伝わってきた」などと活動を振り返った。
生徒会を中心に募金活動を展開した。昨年末の新聞記事をきっかけに冬休み前の全体集会で長濱会長が「みんなで募金をしよう」と呼び掛けた。1月6日から「お年玉の一部で命を救おう」を合言葉に全3クラスに募金箱を置いて活動をスタートさせた。
この活動に教職員や地域住民も賛同し、生徒たちにお金を預けるなどして美優さんに善意を寄せた。
長濱会長は「本当にうれしい。人の命を大切に思うみんなの気持ちが伝わってきた。美優さんには、病気を治してテニスなど大好きなことをたくさん楽しんでほしい」と一日も早い回復を願った。亀川のぞみ副会長は「美優さんに元気になってもらいたいという思いが目標以上の金額として表れた。美優さんには頑張ってほしい」とエールを送った。
同会顧問の前泊真理子教諭は「短い期間の取り組みだったけどみんなが頑張った。思いやりの心を育むことができたと思う」などと話し、生徒たちの取り組みをたたえた。