サシバを縁に交流を/市、台湾
相互訪問、文化推進へ/オンラインで意見交換
毎年10月に越冬地の東南アジアへ向かうために南下するサシバ。宮古島などには渡りの途中に立ち寄り、一晩羽を休める。秋の風物詩となっているサシバをテーマに「千里の縁-サシバが結ぶ日台交流」が11日、市役所平良庁舎と台湾の墾丁国家公園管理所をオンラインで結んで行われた。市からは長濱政治副市長や市の職員が参加し、サシバを通した今後の交流について意見を交わした。
今年度宮古島市での開催が予定されていた「国際サシバサミット2020宮古島」が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期となったことでオンラインで交流会を開催。同サミットは来年度の開催を目標にしている。
この日、市から長濱副市長、企画調整課の上地俊暢課長、環境衛生課の新城真八郎課長、学校教育課の垣花秀明課長が参加。台湾からは墾丁国家公園管理所の許亜儒所長、長栄大学の楊四海理事長、同大学の李泳龍学長が出席した。
意見交換ではサシバを縁にした文化・芸術活動を今後も継続するとともに、相互の小、中、高校生の交流も深めていくことなどを話し合った。また、猛禽類移動情報収集システムの共有についても話し合われた。
同交流会に向けて、下地敏彦市長は「台湾と市のサシバに関する理解を深める活動や相互訪問をはじめ、文化・芸術など多方面での交流をさらに推進したい」とメッセージを寄せた。