島の魅力を体感へ/離島体験交流促進事業
沖縄市から児童65人/さるかの里が受け入れ
沖縄市立諸見小学校の5年生65人が14日、県の沖縄離島体験交流促進事業(本島版)で来島した。2泊3日の日程で、宮古島さるかの里(松原敬子代表)の受け入れ農家と一緒に過ごしながら、宮古島の魅力を体感する。今回は新型コロナウイルスの影響を受けて民泊ではなく宿泊はホテルとなった。期間中は受け入れ農家と一緒にコースター作りやジーマミー豆腐作りなどを体験する予定。
城辺公民館前の駐車場で行われた入島式で、同小学校の比嘉正彦教頭は「コロナの影響で実現できるか心配したが、こうして入島式を迎えられてうれしい。期間中は支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを常に持って日ごろ学んできたことを発揮してほしい」と呼び掛けた。
来島児童を代表して福田天音さんは「宮古で離島体験をすると聞いた時からこの日をとても楽しみにしていた。きょうまで宮古島のことをいろいろ調べてきたので、島の人たちとの交流や自然を体験したい」と意気込みを述べた。
松原代表は「新型コロナの問題もあるが、いろいろと対策を練って皆さんを迎え入れることができた。期間中は受け入れ農家との約束をしっかり守って、みんなで楽しい時間を過ごしてほしい」と呼び掛けた。
2日目の15日は、体験プログラムを各家庭で行うほか、午後4時からは同公民館で体験交流会を予定している。
同事業は、将来を担う児童が離島の重要性、特殊性および魅力に対する認識を深め、沖縄本島と離島の交流促進により、離島地域の活性を図ることが目的。
沖縄本島の児童を離島に派遣し、体験学習や民泊等を実施してきたが、今回は民泊を実施せず、日中に受け入れ農家の家業体験や地域散策を通してその魅力を学ぶ予定。
同事業の費用負担は、旅行保険と昼食以外は県が負担している。