8人感染、初の児童も/新型コロナ
市長「クラスター」/感染対策徹底を訴え
下地敏彦市長は16日、市内で新たに計8人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。児童1人を含んでおり、10歳未満の感染者は初めて。下地市長は同日、市役所平良庁舎での会見で、直近の感染者が発生した飲食店との関連を指摘し、「クラスターが発生しているものと捉えている」との見解を示した。その上で、広く市民に対して感染予防対策の徹底を呼び掛けた。8人は全員入院中で、感染経路などは保健所で調査中。
市内における新型コロナウイルス感染者の確認は4日連続で、直近1週間の患者数は計13人となった。1日当たりの感染者数では8月4日発表の15人に次いで2番目に多い。
市は16日の会見で、クラスター発生の可能性に触れた。これまでに感染者が発生した飲食店と関連があるとみているという。
PCR検査を受ける人の数が急増していることも明かし、会見では「100人は余っているということを聞いている」とした。
市内の学校に通う児童の感染経路については「家庭内感染と思われる」としている。児童は12日から学校を休んでいるという。市教育委員会は今のところ休校措置は取っていない。取材に宮國博教育長は「心配しないでほしい」と話した。
ここ数日の感染状況を踏まえて下地市長は「感染者が連続して発生する状況が続いている」と強い危機感を示した。市民に対し「この厳しい状況に鑑み、改めて感染防止策を徹底してほしい」と呼び掛けた。
対策として夜の酒類を提供する飲食店や、密になる環境での会食および会合への参加への注意を促し「オトーリ等は厳に慎んでいただきたい。参加人数をできるだけ少人数とし、時間も短縮するなどの取り組みをお願いしたい」と話した。
PCR検査を受けた市民には、たとえ陰性であっても油断せず、健康観察を怠らないよう求めた。