来年のトライ、1年延期に/コロナの影響
専門委員会が決定/2年連続開催されず
第37回全日本トライアスロン宮古島大会の第1回専門委員会が21日、JTAドーム宮古島会議室で開かれ、大会の1年延期を決定した。新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中での医療崩壊のリスクを避けるため、委員の全会一致による判断。宮古島最大のスポーツイベントは2年連続で開催されないこととなった。28日に開催される実行委員会の総会で正式決定となる。
同委員会は非公開で行われ、終了後に実行委員長である長濱政治副市長が取材に応じた。長濱副市長は「来年4月にどのような状況にあるか予測できない。選手に感染者がいた場合、宮古の医療崩壊につながる可能性がある。中高生らボランティアにリスクを負わせるわけにはいかない」と理由を述べた。
会議で事務局は、各専門部と選手からのアンケート結果を説明した。選手の9割が開催を望んだが、専門部の7割が中止・延期を求めていることが示された。
専門部は開催不可の理由について▽完全な感染予防対策が不可能であること▽医療救護班の協力が得られない▽ボランティア(中高生)の協力が得られない-ことを挙げた。
宮古病院との意見交換会の内容も報告された。同病院からは新型コロナの収束および第3波などの予測が難しいことや、離島という特殊事情を考えた上で開催可否の判断するよう助言されたという。
実行委員会は開催に向けて準備を進めながら、規模縮小を含めた開催か、延期か、中止か判断が迫られていた。今回の決定により第37回大会は、2022年4月に開催される見込み。