宮古・新規感染7人/新型コロナ
10日連続での感染確認/累計も80人を超える
【那覇支社】県は22日、新型コロナウイルスで、宮古島市の新規感染は7人だったと発表した。宮古での感染は10日連続で、感染者の累計は10月9日以降で38人、合計でも86人となった。宮古島市のホームページによると、宮古病院に入院中の新型コロナ患者は20人。県によると、宮古の宿泊施設で療養中の感染者は8人。
宮古地区の感染状況について、県庁で会見した保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、「国立感染症研究所の疫学専門家は、繁華街を中心に短期間で患者が増えているが、感染経路は比較的追えている状況としていた。ただ、22日も7人の感染が確認されており、全員(の感染経路)が分かっているわけではないので、まだ感染が広がる可能性が残っているということだった」と述べた。
同日に感染が確認されたのは、20代~60代の男女7人。このうち5人は、県内患者の接触者という。糸数統括監は、宮古・八重山と沖縄本島の往来に注意を呼び掛けるかについて、「今のところ考えていない。県全体で、同じように感染が広がっていると考えている」と述べた。
その上で、「会食や飲み会に行っても感染しないようにという意識を持っていただかないといけない。どういう場面で感染するか分からない状況になっている。それを中心に呼び掛けていきたい」と強調した。
県関係全体の感染者は同日、38人。地域別では、宮古7人、八重山3人、沖縄本島地区28人だった。県は「感染が確認された市町村は15自治体。この1週間でも、これほど多くはなかった」として、県内で市中感染が広がりつつある可能性を示唆した。県関係の感染者は、7月以降2905人、累計では3048人となった。
直近1週間(15~21日)の人口10万人当たり新規感染者は、沖縄が15・37人で20日連続全国1位。2位は東京都(8・60人)、3位は青森県(8・20人)だった。
同日は、沖縄本島で治療中だった那覇市在住の男性(90歳以上)が死亡したことも明らかになった。新型コロナに関連した県内での死亡例は57人目。
米軍関係では、キャンプフォスターで1人の感染が確認された。