比嘉大吾「勝って世界のチャンスを」 計量後に会見
26日、移籍後初試合
【那覇支社】プロボクシングの元WBC世界フライ級王者で宮古工業高校卒の比嘉大吾選手(25)=Ambition=が25日、26日に行われるバンタム級10回戦(後楽園ホール、ノンタイトル)の計量後にオンラインで会見した。今回、対戦するのは堤聖也選手(24)=角海老宝石=。移籍後初となる試合に向け、比嘉選手は「良い練習ができ、コンディションは良い。後は試合だけ」としつつ、「パワーアップした自分が出せれば勝てると思う」と勝利への自信をのぞかせた。
同日の計量を一発クリアし、終始リラックスした表情の比嘉選手は、「(減量の)最後らへんはちょっときつかったが、順調に落とせた感じ」と振り返りつつ、「珍しくリラックスしている。練習や周りのスタッフなど良い環境でやらせてもらっているので、モチベーションは高い」と説明した。
その上で、「ボクシングだけに集中できる環境を整えてくれる周りのスタッフ、関係者がいる。勝ったらチャンスも出てくるので、自分は結果を出すだけ」と述べた。
さらに、「もう一回、ボクシングをやると決めた以上は世界王者になりたい。まず、明日の試合に勝ってチャンスを貰えたらと思う」と決意を示した。
比嘉選手は現在、バンタム級でWBC8位、WBA9位。宮古工業時代に2戦し、2度判定負けしている堤選手(日本バンタム級13位)との対戦について、比嘉選手は「気持ちが強いボクサー。昔から知っているので、情報は映像を少し見たぐらい。どんな展開になるかは分からない」と述べた。
浦添市出身の比嘉選手は、宮古工業高校を卒業後にプロデビューし、2017年5月にWBCフライ級王者となった。18年2月の2度目の防衛戦で15戦連続KO勝ちの日本タイ記録を樹立したが、3度目の防衛戦で計量に失敗し、ライセンスの無期限停止処分を受けた。
処分解除後、今年2月の再起戦で1年10カ月ぶりのKO勝利を飾ったが、3月に白井・具志堅スポーツとの契約を解除。6月にAmbitionとの契約を発表していた。