新型コロナ 8日、宮古地区の新規感染ゼロ
2日連続での新規ゼロも、県は「警戒必要な状況」強調
【那覇支社】県は8日、新型コロナウイルスで、県関係で30人の新規感染を確認したと発表した。このうち、宮古島市での新規感染はゼロだった。宮古島市での新規ゼロは2日連続で、感染累計は10月以降で55人、全体では103人のまま。
同日オンラインで会見した県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、宮古地区が2日連続で新規感染がないと指摘した上で、「(宮古の)市中感染自体は、10月よりかなり収まっていると思う。(ただ、)最近は医療機関内で何人か出ている。病院の中だと、広がったときに診療機能が低下することが心配されるので、警戒は必要な状況」と説明した。宮古地区では、10月31日以降、宮古病院職員4人の感染が判明している。
宮古地区の療養状況は、宮古病院で入院中の新型コロナ患者が4人で、宿泊施設で療養中の患者はいない。入院中患者の内訳は、県基準の中等症と軽症が各2人ずつという。 同日に県関係で感染が分かった30人を圏域別に見ると、宮古地区0人、八重山4人、沖縄本島地区26人。八重山地区での感染状況について、糸数統括監は「10月は、かりゆし病院内の患者や職員が中心だったが、ここ数日は感染経路がはっきりしないような、飲食に関係しているような症例が続いている。町なかでの感染に、やはり警戒が必要な状態」と話した。
また、同日は沖縄本島で治療を受けていた糸満市在住の女性(80代)が亡くなったことも明らかにされた。新型コロナに関連した死亡例は、県内で65人目となった。女性は別の疾患に入院中の10月16日にPCR検査で陽性と判明、同24日に死亡が確認されたという。女性が入院していた医療機関ではクラスター(感染者集団)が発生しており、県は、女性について院内感染の可能性があるとみている。
直近1週間の人口10万人当たり新規感染者は、沖縄は10.64人で全国2位。1位は北海道の13.95人で、3位大阪府10.47人、4位東京都9.58人などとなっている。宮古島市によると、市内の数値は3.60人。