刷新派人選、3氏で調整/次期市長選
最終局面も不透明感
一部保守系オール沖縄 統一候補目指す
任期満了に伴う宮古島市長選挙で、市政刷新を求める一部保守系とオール沖縄勢力が擁立を目指す統一候補の人選が最終局面を迎えている。保守側からは前県議会議員の座喜味一幸氏(70)と先日、市の政策参与を辞任した元市総務部長の安谷屋政秀氏(66)、オール沖縄側からは市議の島尻誠氏(50)の3人が選考のテーブルに載っており、近日中にも結論が出る見込みだが、その調整は難航しており「成立」「破綻」を含め、先行きは不透明となっている。
刷新派の動きは、6月の県議選で座喜味氏を推した元市議らと、オール沖縄側は國仲昌二県議と市議会の野党市議らで何度か協議を行い、調整を進めてきた。
10月には、候補者の条件を▽市政を奪還する強い意志を持っている▽玉城デニー知事と連携できる▽必ずしも十分な理解が得られていない陸自駐屯地配備、弾薬庫建設については知事と連携し丁寧な説明を国に求める―とし、そのことについて、双方とも確認している。
確認事項について合意が図られたことで、11月8日までに双方が候補者を提案して協議を進めて早期に決定する予定だったが、オール沖縄側の人選が難航した。
オール沖縄側の人選難航で、協議が足踏み状態となっていたが、11日に市議の島尻氏が出馬に強い意欲を示したことで、選考のテーブルに載ることとなった。
市政刷新派では、「勝てる候補」を条件に最終的な協議が進められているが、乗り越えなければならない課題もあることから、その判断に注目が集まっている。
これまでの取材で、刷新派の保守系の一人は「絶対に無投票にさせない。できるだけ早く協議をまとめて一緒に『市政刷新』を実現したい」との見解を示している。
一方の國仲県議もこれまでの取材で「互いに協力しないと勝てないのは共通認識。ぜひ、連携していきたい」とし、「市政刷新」を前面に押し出した選挙戦に意欲を示していた。
保守系現職の下地敏彦氏(74)は10月8日に正式に出馬を表明。11月16日には市内に後援会事務所開設を予定している。
市長選挙は来年1月10日告示、17日投票で即日開票される。2人欠員の市議会議員の補欠選挙も同時実施される。