保守2氏軸に再調整/市長選で市政刷新派
無投票回避へ意志確認/近日中にも統一候補決定
来年1月の市長選挙に向け、統一候補擁立を目指している市政刷新を求める一部保守系とオール沖縄勢力の人選協議が14日に不調に終わり、暗礁に乗り上げたかに思われたが、関係者間では水面下での調整が継続して行われ、ここに来て刷新保守側が提案している2氏を軸に再調整していることが分かった。近日中にも双方で会合を開き、統一候補の絞り込みを行う予定だ。
オール沖縄側の國仲昌二県議は「14日に人選協議が不調に終わった後も私たちは精力的に協議を進めてきた。双方とも『絶対に無投票にはさせない』との思いは一緒なので、統一候補も近日中には決まると考えている」と話した。
刷新派で選考対象になっているのは、保守側が前県議会議員の座喜味一幸氏(70)と先日、市の政策参与を辞任した元市総務部長の安谷屋政秀氏(66)、オール沖縄側は市議の島尻誠氏(50)の3人。
14日の選考会議では、双方で協議が平行線となり、保守側が退席。話し合いは不調に終わっていた。
その後、オール沖縄側の内部から前回の市長選に出馬した元県議の奥平一夫氏を推す声も出たが、スムーズな共闘態勢を構築するためにも刷新保守側から提案された2氏を軸に調整を求める声もあり、現在は保守側の2氏を軸に詰めの協議が進められているようだ。
次期市長選に向けた刷新派の動きは、6月の県議選で座喜味氏を推した元市議らと、オール沖縄側とでこれまで何度か協議を行い、調整を進めてきた。
これまでの統一候補擁立に向けた協議では、市政を奪還する強い意志を持っている▽玉城デニー知事と連携できる▽必ずしも十分な理解が得られていない陸自駐屯地配備、弾薬庫建設については知事と連携し丁寧な説明を国に求める―を候補者の条件とすることについて双方で確認されている。